【圓山大飯店まとめ】アクセス方法・ホテルの歴史・ホテル内の各建物の位置関係まとめ。写真多めの館内散歩も!


いつか泊まりたい!と思っていたホテル、

圓山大飯店(ユェンシャンホテル/ザ・グランドホテル)

に宿泊してきました!

台湾に越してきた初日、桃園空港から市内へ向かうタクシーの中で「あの模型のようなカッコイイ建物はなんだ?」と驚いたこのホテル。

実際に足を踏み入れてみると、外観に引けを取らぬ内装の豪華さで、ホテル全体が博物館のようでした。

念願の圓山ホテル宿泊記、写真多めです!

アクセス


台北市中山區の北側、花博公園の先、基隆河を渡った小高い丘の上にあります。

最寄り駅は、MRTレッドライン(淡水信義線)剣潭駅。

最寄り駅といっても駅からは距離があります。周りに何もなく、開けたところにあるのが圓山ホテルの良さなので。

行き方はタクシー or 無料送迎バスが一番楽で簡単。

今回行きはタクシー、帰りはMRTレッドライン・圓山駅までシャトルバスを利用しました。

タクシーの場合

タクシーの場合、台北のタクシー運転手さんがこのホテルを知らないはずがなく、「圓山大飯店(Yuánshān dàfàndiàn)」で連れていってくれました。
近づくとすごい迫力!

車寄せが超広かった。
天井も凝っていて、入る前からテンション上がる。

無料送迎バスの場合

無料のシャトルバスがMRTレッドライン(淡水信義線)、
◯ 圓山駅(Yuánshān zhàn)
◯ 剣潭駅(Jiàntán zhàn)
から出ています。

時刻表(2020年11月現在)↓
参照:【圓山大飯店 > 交通情報 > 無料送迎車】

剣潭駅より圓山駅の方が圧倒的に本数が多く、始発と終発を除き、1時間に2〜3本出ています。

乗り場はこの辺り↓

正確にはこのバス停ではなく、斜め前辺りにある小さなバス停(Google mapには出てこなかった)。MRT高架下沿い。

こんなミニバスでした▽

帰り(ホテル→圓山駅)に乗ったときは、ちょうどチェックアウト時間帯で満員、立ち乗りぎゅうぎゅうでした。

空港から1本で行けるバス

ホテルHPを見ると、桃園国際空港からは1961番の大型バスで圓山ホテルまで行けるようです。
参照:【圓山大飯店 > 交通情報】

所要時間90分と少しかかりますが、直接行けるのはかなり便利ですね。

ちなみに、街中を走る2階建て観光バスの経由地にもなっています。確かに立派な観光名所!

ホテルから士林夜市まで徒歩で行くならこんな感じ

ホテルの最寄り駅が剣潭駅なので、士林夜市まで徒歩で行くこともできます。
約1kmあるので、暑い日は絶対にオススメしませんが!

また、ホテルから通りに出るまでは山道&階段を5分ほど下るのでベビーカーなどを使いたいときはやはりシャトルバスがいいです。

場所は本館に向かって左手、駐車場の横にバイクの駐輪場があり、

その先にひっそり階段があります。

帰りはもと来た道と同じですが、剣潭公園の看板が目印。
小さく圓山大飯店の看板もあります。

夜は暗い山道を歩くのは危ないので、シャトルバスを使いましょう!

圓山ホテルの歴史について

蒋介石の夫人によって建てられた迎賓館

1952年、蒋介石の夫人・宋美齢によって建てられた台湾初の5つ星ホテル。

奥さんによって建てられたとのことで、贅沢好きの派手な奥さまだったのかと想像したのですが。

英語堪能で聡明、国民党委員も経験、外交の場でも多く活躍した方でした。一方、権力を愛し、元首を背後であやつる権力者であったとも言われています。
参考:【Wikipedia > 宋美齢】

元々は国賓の接待場として作られた迎賓館「台湾大飯店」。規模も小さかったようですが、数度に渡る増築・改装で現在の豪華絢爛な姿に。

実際に創業から68年間、数多くの各国元首、文化人、著名人などが宿泊しています。

本館にある展示写真には、タイのプミポン前国王、

シンガポール初代首相リー・クアンユー氏、
も訪れていて驚きました。しかも、リー・クアンユーさんに関しては25回も来てる!

台湾の現総統(大統領)蔡さん、
も、会合やイベント等で何度も訪れているそうです。

日本統治時代の「台湾神社」跡地につくられた

圓山ホテルは剣潭山(Jiàntán shān)の中腹にあり、見晴らしのいい場所にあるのですが、ホテルができる以前は「台湾神社」がありました。

日本統治時代の1901年〜1945年の間、この地に建っていたもの。
館内展示の絵図を見るにかなり立派な神社です。

台湾神社が建てられたのは1895年(明治28年)、日本の台湾領有に伴い上陸し、抗日勢力の平定にあたっていた北白川宮能久親王が病死したことから。

皇族が初めて日本以外の地で逝去したことで、台湾の総鎮守として能久親王を祭る神社が創建されたとのこと。

台湾で最も重要な神社とされていたそうで、当時の台湾紙幣に描かれていたほど!
台湾銀行改造1円券 - 文鉄・お札とコインの資料館より画像をお借りしました)

神社の名残はいくつかあって、その中の一つが金龍廳という棟に鎮座する金の龍。
航空機の墜落事故や空襲で大部分が損壊した中、この龍は無傷で生き残ったそう。

同じく、前庭にある石獅子もまた台湾神社に奉納されていたもの。

圓山ホテル以外の場所にも神社のものが残されており、
〇 狛犬(圓山ホテルふもとの剣潭公園入口、二二八和平公園内に1対ずつ)
〇 鳥居の柱(新北市の三峽清水祖師廟)
〇 大太鼓(龍山寺、太鼓制作屋さんに1つずつ)
がそれぞれあるのだそう。

参考:
〇 台湾の神社跡を訪ねて その2 ホテルになった台湾総鎮守 - 台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物
《 臺灣神社太鼓 》—台灣日治時期珍貴文物直擊 - InDetail Media
〇 台湾神社の造営と日本統治初期における台北の都市改編 - 青井哲人(PDF)

意外と残されていてビックリ!

迷子になりそう?ホテル内の各建物について

ホテルは数度の増築・改装で大きく3つに分かれています。渡り廊下も複数あるので配置を把握していないと迷子になってしまいそう。

大きな大きな本館(新館)↓
は1973年に後から建てられたもの。

この本館を手がけた建築家・楊卓成氏は、士林官邸や中正紀念堂なども手がけた方!

本館の裏手にあるのが1956年に建てられた金龍廳、

さらに右手奥にあるのが1963年にできた麒麟廳です。

国賓も泊まるような豪華なホテルですが、部屋数はのべ500室(!)もあり、またお部屋によってはリーズナブルに宿泊できるため観光客にも愛されているホテルです。

中はかなり古いと聞いたので、宿泊を躊躇していたのですが、夫が仕事でレストランを利用した際にとても館内がとてもキレイだったと。

調べてみると2013〜2014年に約20億円(!!)かけて全面改装され、客室もキレイになっていることが分かり、宿泊を決めました(^^)

参考:
【圓山大飯店 > ホテル概要】
【維基百科 > 楊卓成】
【圓山ホテルの金龍庁と麒麟庁がリニューアル - Radio TAIWAN International】

館内散歩

見どころがありすぎる館内。

既述どおり、建物は大きく3つに分かれています。


ではまず豪華絢爛な本館から!

大廳(本館・新館)

エントランス真正面から撮った大ホール↓
どこを撮っても絵になる吹き抜けエントランス、圧巻!

2階から撮った図。
中華らしい朱赤の柱がそこかしこにある。なのに悪い意味での派手さが出ていないのは、お寺のような天井画や彫刻、クラシカルな提灯にレッドカーペット、中央にある大きな胡蝶蘭などがあるからなのかなと(^^)

しかし、とにかく赤!赤!赤!なので、写真写り的に赤い服は避けた方がいいかも(同化する笑)。

フロントの雰囲気も最高。

奥には、ベーカリーや、

各レストラン(ここはステーキハウス)があり、
レストランの入り口もそれぞれため息ものの素敵さ。

パン屋さんの近くに小さな売店があり、ミニブロックの圓山ホテル模型を発見。
1,000元(≒3,600円/1円=3.6円で計算)、、買う人いるのかな。

正面左手のレストラン(朝食会場)では、圓山ホテルオリジナルのタピオカミルクティーも売っていました!
日本人好みの味でとても美味しかったですが、外帯(テイクアウト)で160元は微妙かも。席代を含んだ200元は大いにアリだと思います。

本館2階には写真展示スペースや高級お土産店が入っています。

間近で見るライトアップされた本館もまた素敵でした!

金龍廳

本館2階に上がり、展示スペースの奥へ進むと金龍廳、麒麟廳へと続く通路があります。

歩いていくと中央に見えてくる金の龍。
龍だけが光っていて神々しい。

金色だから、だけでなく、龍の上部に円形の天窓がありそこから光が入ってくるため龍が輝いて見えます。

元々は銅でできていたのが、1987年のホテル改装時に金のメッキを施され、金龍となったそう。

この左手にはお庭付きの客室があるようなのですが、このときは改装中で金龍から先は侵入禁止となっていました。

麒麟廳

金龍の場所から裏手駐車場へ一度出るか、中の細い通路を山の方へ歩いていくと、麒麟廳へ行けます。
3階建ての建物で、1階には圓山仕様のファミマあり!

少し薄暗くてコンパクトなファミマでしたが、装飾がシックなオシャレファミマでした。お土産系も売っています。

ちなみに、このファミマの向かいには「第一夫人珈琲」というカフェがあるとのことで、ネーミングに惹かれ行けるのを楽しみにしていたのですが、
思っていたより現代風で謎の置物もたくさんあり(店員さんはなぜか牛柄の制服)、入るのをやめました。笑

茶器やコーヒー器具などは素敵だったけど、、せっかくだから雰囲気合わせたらいいのになぁ。

麒麟廳自体は、本館とはまた違う趣があり、とっても素敵でした。
宿泊したのは8月だったのですが、コロナの影響で麒麟廳の客室廊下は暗く、宿泊者はいない様子でした。

余談〜コロナ下の粋なライトアップ〜

台湾でコロナ対応が一番厳しかった2020年の春頃、新規感染者がいないときには「ZERO」と、
公式FBより画像をお借りしました)

またある日には「加油(がんばれ)」と、
公式FBより画像をお借りしました)

ライトアップをし、医療関係者や台湾全土に対してエールを送るなどしていました。

ホテルは大変厳しい状況だったと思いますが、なんて粋なことを(^^)

今回訪れた8月は夏休みだったこともあってか思っていた以上にお客さんが多くてホッとしました。見学に訪れている団体さんもいくつか見かけました。

それからもう一つ余談。
MRT中山國小駅すぐの中山國小の外壁にはタイル絵がたくさんあるのですが、その中の圓山大飯店がとっても素敵。機会があれば是非見てみてほしいです。

*

以上、圓山ホテルへのアクセス方法、ホテルの歴史、館内の様子でした!

▼宿泊した部屋のレビュー、秘密のトンネルツアーに参加した記事もどうぞ(^^)
【「圓山大飯店宿泊記」デラックスルーム宿泊レビュー!朝ごはんの感想と満喫したプールの注意事項についても。】
【「続・圓山ホテル宿泊記」隠し地下通路ツアーに参加した感想と山の下の秘密について】

ホテル情報

名前:圓山大飯店
住所:台北市中山區中山北路四段1號
HP:https://www.grand-hotel.org/JP/official/main.aspx?gh=TP
FB:https://www.facebook.com/GRAND.60?ref=ts&fref=ts



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