年明け、桃園神社に初詣に行きました。
【桃園神社へ初詣で。日本統治時代の超立派な神社でした。】
その少し前、もう一つ別の神社へ行っていました。
神社の名前は圓山水神社。
圓山大飯店のある劍潭山の中にあるのですが、こんなところに本当にあるの??と疑ってしまうほど、ひっそりと佇む神社でした。
アクセス
最寄り駅はMRTレッドライン(淡水信義線)の剣潭駅。中山駅を起点とすると北投方面へ4駅です。
駅の上の〇で囲ってある「台北自來水(水道局)」を目指します。
今回はバスで行きました。剣潭公園前のバス停で降り(606、685、敦化幹線など。剣潭駅付近にいくバスはその他たくさんあります)、ボーリング場前を通って300mほど歩くと右に曲がるのですが、↓
目印もなくちょっと分かりづらい。道の先が行き止まりで、建物に「陽明営業分處」と書かれているところ。
駅側はこんな景色。
坂道を上がると水道局の横に階段がありますが、▽
上に登っても何もない。
よく見ると門のところに小さな張り紙が。これが圓山水神社への地図↓
見えにくいけど、水道局の中を通っていき、裏手にあるようです。
日曜日で門は閉まっていましたが隣の階段からひょい、と入れました。たぶん問題ない、、はず。
地面に「↖水神社」の文字。
文字の先には、
南国の木々が生い茂るプチジャングルな中に階段が。
「野蜂、野犬、毒蛇あり」の看板にビビる長男(どれにも会いませんでした)。
ビビる長男に触発されてか、人気のない雰囲気をこわく思ったか、次男が歩きたがらず、夫の抱っこも嫌がり、ゼーハー言いながら5分ほど階段を登りました。
登りきると何やら塔が。
この塔は昭和3〜7年頃にこの地に作られた貯水池関連の施設。その他にも施設が残っており、2004年に市指定の古蹟となった旨が看板に書かれていました。
水神社はもう少し奥。
ぐんぐん奥へ。
着いた!
裏側には昭和十三年(1938年)の日付。
その横にある石灯篭には「奉献 水道課現業員」と書かれています。
実はこの神社、水道会社によって建てられた公ではない、私的な神社なのだそう。
神社が建てられた経緯は、先の貯水池にあります。
当時、人口が増加する台北市で水不足が深刻となり、ここに貯水池が造られたのですが。陽明山の方から水を引いているため(草山水道系統)地形的な障害がとても多く、建設過程で死亡事故があったそう。
その慰霊として、また水路が順調に稼働するように、水の神様を祀るためにと建てられたのがこの圓山水神社。
ビビる長男に触発されてか、人気のない雰囲気をこわく思ったか、次男が歩きたがらず、夫の抱っこも嫌がり、ゼーハー言いながら5分ほど階段を登りました。
登りきると何やら塔が。
この塔は昭和3〜7年頃にこの地に作られた貯水池関連の施設。その他にも施設が残っており、2004年に市指定の古蹟となった旨が看板に書かれていました。
水神社はもう少し奥。
ぐんぐん奥へ。
着いた!
神社の成り立ちと実際の写真
「圓山水神社」と書かれたこちらは社名碑。裏側には昭和十三年(1938年)の日付。
その横にある石灯篭には「奉献 水道課現業員」と書かれています。
実はこの神社、水道会社によって建てられた公ではない、私的な神社なのだそう。
神社が建てられた経緯は、先の貯水池にあります。
当時、人口が増加する台北市で水不足が深刻となり、ここに貯水池が造られたのですが。陽明山の方から水を引いているため(草山水道系統)地形的な障害がとても多く、建設過程で死亡事故があったそう。
その慰霊として、また水路が順調に稼働するように、水の神様を祀るためにと建てられたのがこの圓山水神社。
神社の主殿は、日本が敗戦し国民党にうつった際に壊されたそう。
その後は放置されていたのか、荒れ果てていた神社跡を、1990年(民国79年)に台北水道局職員の寄付金によって修復されています。また現在は表にある水道局によって管理・維持されているそうです。
参考:
〇【[北市士林].圓山水神社 - Tony的自然人文旅記】
〇【大神普拉斯!什麼都拜的「圓山水神社」到底……拜什麼?- 獨立評論@天下】
〇【圓山水神社 - http://www.cust.edu.tw/】
〇【圓山貯水池と圓山水神社(台湾台北)- 近代史跡・戦跡紀行~慰霊巡拝】
神社案内図▽
小さな神社ですが造りはとても立派。また主殿以外はちゃんと残っています。
社名碑の反対側にある手水鉢▽
階段の踊り場に鎮座する狛犬さん▽
対となるはずのもう一匹はなんと2017年に盗まれたまま戻らないそうで。
残っている狛犬も地面に落とされ、さらに主殿の場所にある柱に反日の激しい落書きがされたそうです。
参考:【圓山水神社公石狛犬 至少已失蹤一週 - 自由時報】
なんでもこの頃日本統治時代の他の遺跡に対して同じような事件が複数あったそうな、、
階段から見上げた主殿に位置する場所▽
小さな小屋が見えます。
近づくと石灯籠に挟まれた中華風の屋根の東屋の中に、
小さな小〜さなお社が。
御神酒と榊に見立てた葉っぱも。
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