陽明山の山頂には野生の牛がいます。
標高800m近い山の上に広〜い草原があり、牛が自由に歩き回っているんです。
真夏で
場所の名前は、
擎天崗(qíngtiāngǎng)
行き方や写真などまとめてみました(^^)
陽明山という山はない。
日本統治時代は草山(そうざん)と名付けられていた陽明山。
一つの山を指しているのではなく、大屯山、七星山、紗帽山、小觀音山の付近一帯の山の総称で、「陽明山國家公園」と言います。
◯ 陽明山國家公園 - 维基百科
◯ 草山(陽明山)を歩く - 交流協会
しかも大屯山、七星山はさらにいくつかの山々の総称になっているので実際にはたくさんの峰があります。
濃い緑色のところが全部陽明山国家公園!
台北市の北投區・士林區、新北市の萬里區・金山區・石門區・三芝區・淡水區の地域が含まれています。
陽明山はハイキング、夜景スポット、季節の花を楽しむだけでなく、温泉、オシャレレストラン・カフェなどもあり、若い人からも大人気。
観光情報▽
なぜ山頂に牧場?日本統治時代からの歴史
周りの雄大な山々とは対象的にのどかな草原が広がる擎天崗(擎天崗原)は、すぐ側の竹篙山の溶岩によってできた台地。
溶岩流が山と山との間の谷を埋めたので平坦な地形となったそう。
当時の総敷地面積は2,000ヘクタール、第三牧場まであり最盛期の牛の数は1,600頭!
第二次世界大戦後、1953年からは「陽明山牧場」となって引き継がれ、1974年に台北市の管理下となった後は台北市の農協がこの牧場を管理しているそうです。ですが、農業の機械化に伴い水牛のニーズは激減。
使われなくなった水牛たちは野生の牛となり、昔の牛舎は教育センターへとなったそうです▽
いや、なる予定なのか?放置されている感強めの牧場解説教育中心がぽつり。
「S15」バスの「S」はSmallの意。山道を走る小型のバスです▽
擎天崗原に近づいてくると車窓からの景色も豪快!
揺られ揺られて擎天崗のバス停に到着。
他に「260番」・「1717番」で陽明山總站まで行き、ここから「108」に乗り換える方法も。
季節によっては防寒具も。
いや、なる予定なのか?放置されている感強めの牧場解説教育中心がぽつり。
こうして陽明山の山頂で野生の牛が見られるようになったのですね。
参照:
擎天崗までのアクセス方法
アクセス方法はバスか車。車の場合、週末は自家用車の通行が制限されるようなので早めに行くのが吉。
今回はバスで中山駅近辺より「260番」に乗り、途中で「S15番」に乗り換えて行きました。
260番を麥當勞・士林店手前で降り、(朝マックを食べてから)近くのバス停でS15に乗り換えました(士林駅までMRTレッドライン淡水信義線で行くのもあり)。
大体1時間くらい。
陽明山、3〜4回行ってるけど山の途中まで小中学校やWellcome、ファミマにセブンまであって面白いです。
途中吊り橋近くの休憩所のバス停で一度降りるよう言われ(この辺り)、すぐ前に停まっている別のバスに乗り換えてと言われました。たまたまだったのかな?
揺られ揺られて擎天崗のバス停に到着。
バス停隣の駐車場。車で来れたら便利でいいなぁ。
他に「260番」・「1717番」で陽明山總站まで行き、ここから「108」に乗り換える方法も。
服装について
山登りに来た方々は登山服、牧場だけに来る人は街で出歩く格好と同じような感じでした。スカートでも全然大丈夫(座るなら長めのスカートが◎)。サンダルは厳しいかな、靴がいいと思います。
また曇っていたけど日差しが強く焼けたので、折りたたみ傘やサングラスがあるといいです。
涼しくて見晴らしのよい草原
バス停前にはビジターセンターがあり、▽トイレ、小さな売店、自販機などがありました。
ビジターセンターから草原はすぐそこ▽
草原までは立派なスロープがあり、
ベビーカーでも楽々。道の整備がしっかりされています。
草原の歩道は砂利道ですが、▽
ベビーカーでも歩ける程度。実際ベビーカーで来ている人や抱っこひもで赤ちゃん連れの人もちらほら見かけました。
牛と接近することもあり得るのでお気をつけて。
周囲の山々を一望しながらの牛と草原はとても素敵で贅沢な景色でした。
空気はキレイだけど陽明山には温泉があるので、硫黄のにおいがするのが不思議な感じ。
風が強くて気温も低く、湿度も低い。台北市中心部の蒸し暑さにクタクタだった去年、たった1時間でこんな避暑地があるの!?と衝撃でした。
景色を眺めながらのんびり。
お菓子や食べものを持参して食べている人が多かったです。
緩やかな段丘になっています。
山々の説明書きがあったり。
道は奥へ奥へと続いておりました。
かなり気分転換になりました(^^)
帰りは同じバス停からS15に乗って帰りましたが、バス停には長蛇の列が。一つ目のバスには乗れず、2つ目のバスに乗りました。結構待った(><)
混み混みだった!
野生の牛の危機
記事を書いているうちに衝撃のニュースを見つけました。
昨年2020年7月〜12月までに35頭もの牛が死んでしまったそうなのです。
感染症でも飢えでもなく、慢性的な栄養不足が原因とのこと。記事では事故後に設けられた有刺鉄線の柵が間接的に影響しているのではないかと書かれていました。
山にいる野生の牛は擎天崗以外の場所も含めて全部で80頭ほどだったとのことで、現在の牛の数は約半分。
擎天崗の牛の群れは30頭強だったそうなので、現在はどれくらい残っているのでしょう、、この記事の景色とは少し変わっているかも?しれません。
有刺鉄線に気付かなかったので、草原と雄大な山々の中でのびのびとしているように見えた牛たち。柵ができたことでストレスも多かったのかな、、
環境が見直され、残る牛たちが元気に暮らせることを願います。
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